飴細工用のシリコン型の作り方。自作の型でオリジナルの作品を作る![シリコンモールド]

飴の型

いろんなシーンで、いろんな型を

見る機会も多いです。

「作ってみたい!」

そんなこと思うあなたは、マニアですw

今回は、シリコンモールドを1から作る!

徹底解説です。  動画はこちら↓

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こんなポーズの〇〇が欲しい!

シリコンのモールドを作るだけなら

簡単なことです。

問題は、その原型をどうするか?ですよね。

原型をどこかで、見つけられたらラッキーです。

買ってきましょう♡

その人は、↓「シリコンを流す!用意」まで

飛ばしてもらって大丈夫!

でも、なかなかデザインを考える上で

都合のいいモチーフなんて見つからないものです。

「よし!作ろうっ!!」

今回は、「ヴァイオリンを弾く人」を

イメージして、作っていくことにします。

材料買い出し。

発泡スチロール

英語で「スタイロフォーム」と言うそうです。

今回初めて知りました。

「スタイロフォーム」と「カネカライトフォーム」

大型ホームセンターの建築材の所にあります。

両方とも断熱材。どちらを買っても同じです。

1820x910x厚みは50(mm) 

デカいです。

ちょっとの勇気と、持って帰る車が要ります。

電車の人は。でっかいバックを持って行って

駐車場で切り刻んでから、持ち帰りましょう。

小さいのは⬇️こちら【450x450x100mm】

次に粘土です。

石膏粘土なら何でもいいのですが、

これがいつも使っているものです。

後は、ラッカースプレーです。

正直、何でもいいので、近くのホームセンターで

安いのを買ってきてください。

道具類

道具もあるもので、出来るならそれでいいです。

ですが一応、

私が使っているのも、紹介しておきます。

まずは、ヤスリ!

これは大事です!

こんなのを使っています。

金属で「ゴリゴリ」のやつがいいです。

サンドペーパーでも、いいのですが・・・

いつもはこれを使っています。

赤い方が荒いです。

荒目のもを多用して、作り込んで

最後に細かいもので仕上げる。

そんな感じなので、赤いのを多用します。

カッターナイフは100均で十分です。

カッターナイフの芯は

鋭い30度の替え刃を使っています。

ちょっとした細工用のヘラは数本、持っています

あれば作業は捗ります。

原型を作る。

まずは、断熱材を適当な大きさにして

作りたい図柄を、ざっくり書き込みます。

その後、カッターナイフで荒く削り

鉄ヤスリを使って形を整えます。

ここでの、注意点は 少し小さめに作ること。

粘土を巻くので当たり前ですが、過剰に小さくする

必要はありません。

粘土を麺棒で伸ばして、しっかり水をつけて

全体を覆います。断熱材にちゃんと着いていれば

とりあえず問題なし。

時間をかけることもないのでさらっと巻いて

しっかり乾燥させます。

動かない程度まで乾いたら、それでいいですが

できるなら丸一日

風を当ててしっかり乾かした方がいいです。

この後どんどん粘土を盛るばかりなので

芯部分は、乾いていた方が、正直無難です。

ここからどんどん粘土を盛ります。

2枚目で目の部分に穴が見えます。

これは、バーナーで炙ったからです。

「粘土を盛る」と「ヤスリで削る」を繰り返し

作り込みますが、時折、芯材が見えてくることが

あります。そんな時は、躊躇せずに焼きます。

要は、スチロールなので熱には弱く、火を当てると

簡単に溶けます。

この先も芯材が見えることは、何度もありましたが

火を当てて、溶かし粘土を詰めて平す。

その繰り返しです。

粘土を盛って、乾かした後は表面がボコボコと

凹凸がひどいので、その時は、鉄ヤスリで均します。

その後、スポンジヤスリで丸みを持たせます。

顔の向きを、変えたい! ちょっと首が短い!

と思ったら、切り落とします。

腕・足・腰 など、どこの部位であっても

体の「向き」は作品の表情を表現する大切な要素です。

なので、ここは妥協はせずに

何度でもやり直して大丈夫。

納得のいくポージングを追求しましょう!

ちょっとしたことで、随分と顔は変わるものです。

1から2は、輪郭の肉付きが随分と違います。

目の大きさは、変えていないので

頬の辺りは随分変わっています。

3から4は、髪の毛の量・眉毛。

随分と印象が違います。 納得のいくところまで

しっかりと作り込んであげましょう。

最後の仕上げに、1番細かいスポンジヤスリで

艶々にした後、しっかり絞ったダスターで

磨いていくと次のコーティングがし易い

ピカピカ状態になります。

原型をコーティング。

まずは出来上がった原型をラッカーで

コーティングします。

画材など上質なものも、あるようですが

私は、ラッカーで十分だと思っています。

透明クリアーを使用します。

何度かに分けて、塗ってもいいです。

ラッカーによって違いがあるのかもしれませんが

一回でたっぷり塗っても、特に問題はありません。

しっかり艶々するまで、塗りましょう。

そのあとは、しっかり乾かしてください。

水性のラッカーを使用した場合

乾かないうちに、作業を進めると

シリコンが固まりません

シリコンは水分を嫌うので、ここはしっかりと乾かしてください。

シリコンを流す!用意

半面ずつ、シリコンを流すので、まずは油粘土で

原型を固定し、土手を作ります。

この時、気にすべきは「逆テーパー」と言う、引っ掛かりです。

上図は、とてもわかり易い例です。

抜けるor抜けない はっきりわかります。

これにならないように気を付ける。

と言うことです。

今回の原型であれば、アゴと体の一番下側です。

半面なので、使用時に「継ぎ目に線」ができます。

どこに継ぎ目のラインがくるのか

よく考えて向きを決めます。

油粘土で半身を覆います。

しっかり油粘土で埋めますが、シリコンを流した後

外さなければいけません。

シリコンが漏れる隙間の無いよう

外す時に、少しでも楽に外せるよう 

考えて埋めます。

土手に壁を設置します。プラダンを使います。

プラダンを使うのは、「角」を作り易いからです。

片面をカットすると、カクっと曲がります。

粘土の各辺の長さを測ってその通りにプラダンの

片側だけを、カットすると隙間のない角の綺麗な

壁の出来上がりです。

セロテープでキチっと止めて、上から見下ろすと

少し隙間が見えますが、特に問題はありません。

大きすぎる隙間がなければOKです。

埋めれる隙間は、指で埋めて 

周りに小さな穴を開けます。浅くでいいです。

シリコン型同士の引っ掛かりを作るものです。

真っ直ぐな、断面になるわけでは無いので

なくても大丈夫ですが、ズレ防止はあって困るものではありません。

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シリコンを流します。

シリコンを測ってしっかり混ぜます。

この作業は、先程の「粘土で土手・壁」作業の前に

済ませておきましょう。

シリコンを半固まり状態にするためです。

先ほども触れた通り、

原型・壁の接線には若干の隙間はできます。

そのまま、シリコンを流すと

そこから流れ出てしまうこともあります。

それを、防ぐための最も効果的な手段がこれです。

粘度のついたシリコンは、流れすぎず隙間を埋めて

時間の経過で、さらに固まって型の一部になるだけ

なので無駄もなし。この方法でシリコンが流れて

もったいない! となった事はありません。

今回、使用したシリコンの総量は「350g」でした。

このシリコンを購入の際は、硬さ「4000」番を選んでください。

今度は、計量して混ぜたら、すぐに原型・粘土面に

満遍なくシリコンを掛けます。

トップスに入れて先を細く切って

系を垂らすように掛けるのが、好ましいです。

・表面に気泡が残りにくい

・全体に均一にシリコンを分配できる。

・無駄な量を使わなくて済む

などの、理由です。

一回ごとに、測って使ったシリコンは・・・

「15+15g」〜「25+25g」程度です

うまく時間を考えて、先にシリコンを混ぜて

置いておくといいでしょう。

混ぜて固まりかけのシリコンを2〜3回に

分けて絞って、シリコン膜を分厚く育てます。

固まり掛けのシリコンで作業をしないと

1回の薄いシリコンでは、

 型から外す程度の力で破れます。

2回程度では、

 引っ張ることもできません。

3回流せば、ある程度使えますが、

 恐る恐る・・・の作業になるでしょう。

こんなことせずに、シリコンを

流し切ってしまえば、手間は無いですが

・費用がかかる

飴が型はずれしずらい

など、弊害もあります。

 シリコンがしっかり育って厚みを持ったら

最後にもう一度、混ぜてすぐの柔らかいシリコンを

全体に隙間なく、掛けると表面がツルンっとなって

石膏との境が滑らかになって、なお良いです。

*****

シリコンの硬化時間は8時間ほどです。

これは、気温によって随分と差が出ます。

真冬の寒さだと丸一日かかっても固まりません。

暑い夏の日は、作業を早くしないと

意外と早く固まって「間に合わなかった!」

なんてことも。

**豆知識**

シリコン樹脂は様々な種類があるので、

一概には言えませんが

今回使用している【このシリコン】は、

ランプなどで温め「熱く」してあげると

あっという間に、硬化します。

**《もう一点》**

今回は、周りの土手にプラダンを使いました。

大きさ的にも丁度いいのでこれはOK。

ただこの「土手」に使う素材。

塩ビのシートはやめましょう!固まりません。

どういう訳かは、解りませんが・・・

このシリコン流す時の土手はそれ以外で!

石膏を流します。

先にも触れましたが、シリコンは水分を嫌います。

待ちきれず、固まりきっていないものに石膏を流すと

ブニブニとして、シリコンが固まり切らないので

しっかりと固まったことを、確認して石膏作業へ。

石膏はホームセンターで安価なものを購入します。

どれを選んでも、そう変わりはないでしょう。

私の使っているもの。

水の量によって、固まり方は、変わりますが

ここは、全くこだわりはありません。

目安は「水を入れたボールに石膏を回し入れ

石膏で水が見えなくなるまで」 です。

職場の生産用の道具でこれをするのはやめましょう。

石膏は30分もあれば、固まります。

今回、使用した石膏の総量は2キロでした。

石膏は割れ易いものです。

薄く軽く作ろうとすれば尚更です。

今回は、使っていませんが、

そんな時に、サイザルと言う素材を使います。

石膏の中に入れて、固めることで割れない石膏に

なります。 軽くて強度も、兼ね備えた石膏型も

作ることができます。

最後に

ひっくり返して、粘土を取り除き

もう一度、同じようにシリコンの厚みを育てます。

石膏を流して作業終了です。

こうやって、見ていると大変そうに感じますが

やってみると、意外に簡単だったりします。

先日も、若手の選手に、動画を見せながら、

してもらいましたが意外に上手に作っていました。

初めてなのに・・・です。

時間も手間も、かかる作業ですが

自分だけのオリジナル作品のために。

是非ともチャレンジしてみてください。

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