塩ビ中空型【中抜き】

テクニック

塩化ビニールをセロテープで止めて型を作り、飴で「シュミゼ」する技法。

【中抜き】

そんな風に呼んでいます。

塩化ビニールは飴細工をするなら

何かと欠かせない、素材です。

ホームセンターで買って来るのが一般的です。

他には、それぞれのお店の「お抱えの工務店」で

お願いすれば、きっと厚みも含めて

希望のものを安価で用意してくれると思います。

【鬼3連】の型

トップ画像の「鬼と桃太郎」の

上部に3連で突いている型。

この上図の青い3連型も同じ型です。

すごく使い勝手がよくいまだに、よく使います。

下図がこの型の写真です。4㎜の塩ビを使っています。

大・中・小の型(展開図)

画像の左から1→2→3の順にセロテープで止めるだけ。

うまく綺麗にするコツは「バリを出さない」

そのためには、1回テープで回りを止めて

3面の型が出来たら、その上から

もう一度、力を込めてテープを再貼る。

塩ビ同士が、硬くピっとしっかり止まるようにします。

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2面取り

中抜きで、4面はあまりしません膨れて、バリが出やすいからです。

上の鬼3連は3面取りですね。

2面取りのものも、よく作りました。

代表的なのがこれ。

この鳥の尻尾がそれですね。

トップに付きますので、ただの板飴では

強度が気になります。

繊細さにも欠けますので・・・

同じ形ですが、少しだけ幅が違う2枚1組

こんな感じの塩ビシートを用意します。

この中の1つを下画像のように

【左画】上下でサイズをずらしてあります。

クリップで淵を止めると

下から見るとこんな感じ。

これに、飴を流し込み、半固まりの飴で口を止めます。

↓こちらは透明の飴で擦りきりで薄い飴板を取ります。

柄は「大革命」を貼って、カッターで切り取ったもの。

・「大革命」というのは、窓に貼るシートで

ホームセンターなどで購入できます。(下図)

「大革命プラス」や「大革命アルファ」でなく「大革命」がいいようです。

両方のパーツを組み合わせてこうなります。

周りだけ、火で炙って、はさみで模様をつけるとしっかり接着出来て、且 模様にもなります。

デザイン性

作品作りで、デザインを考えると

「ライン」なんて言い方をしますが

全体の流れのようなものを、意識すると

こういった「中抜きパーツ」は、すごく使いやすいものだと言えます。

実際に・・・

赤い丸が「中抜きパーツ」 ≪右下ピエロの帽子も中抜きです≫

コンテスト会場でも、頻繁に見ますし

自身の作品では、【使っていない作品】を

探す方が難しいのではないか⁉というほど

多用しています。

中が抜けているので、なんとなく

「強度に心配があるのでは?」という

心配もあるかもしれないが、建築工学では

このような『つくり』で強度が弱くなることは

無いらしいです。

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注意!!!

とはいえ、

すごく注意をしてもらいたい事があります!

それは、こういった中空状の作りは飴細工の中で

最も【熱変に弱い】ということ。

・冷えたクーレに火をあてるとヒビが入る。

・飴玉を着けると「ピシッ」と音がする。

など、飴細工は熱変にめっぽう弱い。

しかし、この「中抜きパーツ」はそれよりさらに【弱い】

これは、経験上紛れもなく真実です。

取り扱い注意! でお願いします。

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まとめ

注意点はあるものの、【形作りの自由さ】

上部に付けるにあたっての【軽さ】

流しただけのクーレにはない【美しさ】

このパーツを使わない、というのは

いささかもったいない。とも、思うほどです。

今回の上部にある「展開図」を真似れば

その形はすぐにとれるし

自身で独自のパーツ作りをしてみるのも

いいのでは? とも思います。

後、上の9枚の画像の中で赤丸をつけ忘れ

ましたが、右下の【ピエロの帽子】も、

この【中抜きパーツ】で出来ています。

工夫すればあらゆる形を想像できることは

間違いないです。

さておき、基本パーツとしてこんなものも、あるのだ。

ということは知っておいてもらいたいと思います。

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