塩化ビニールをセロテープで止めて型を作り、飴で「シュミゼ」する技法。
【中抜き】
そんな風に呼んでいます。
塩化ビニールは飴細工をするなら
何かと欠かせない、素材です。
ホームセンターで買って来るのが一般的です。
他には、それぞれのお店の「お抱えの工務店」で
お願いすれば、きっと厚みも含めて
希望のものを安価で用意してくれると思います。
【鬼3連】の型
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2021/12/65656231.png)
トップ画像の「鬼と桃太郎」の
上部に3連で突いている型。
この上図の青い3連型も同じ型です。
すごく使い勝手がよくいまだに、よく使います。
下図がこの型の写真です。4㎜の塩ビを使っています。
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2021/12/S__58761220-1-1024x265.jpg)
画像の左から1→2→3の順にセロテープで止めるだけ。
うまく綺麗にするコツは「バリを出さない」
そのためには、1回テープで回りを止めて
3面の型が出来たら、その上から
もう一度、力を込めてテープを再貼る。
塩ビ同士が、硬くピっとしっかり止まるようにします。
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2024/05/sucre-skill.jpeg)
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2面取り
中抜きで、4面はあまりしません。膨れて、バリが出やすいからです。
上の鬼3連は3面取りですね。
2面取りのものも、よく作りました。
代表的なのがこれ。
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_4324-683x1024.jpg)
この鳥の尻尾がそれですね。
トップに付きますので、ただの板飴では
強度が気になります。
繊細さにも欠けますので・・・
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2021/12/S__58810386-1024x733.jpg)
こんな感じの塩ビシートを用意します。
この中の1つを下画像のように
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2021/12/S__58826756-1-1024x388.jpg)
クリップで淵を止めると
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2021/12/S__58826754-1024x961.jpg)
これに、飴を流し込み、半固まりの飴で口を止めます。
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2021/12/S__58916867-1-1024x313.jpg)
↓こちらは透明の飴で擦りきりで薄い飴板を取ります。
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2021/12/S__58810388-1-1024x376.jpg)
・「大革命」というのは、窓に貼るシートで
ホームセンターなどで購入できます。(下図)
「大革命プラス」や「大革命アルファ」でなく「大革命」がいいようです。
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2021/12/4977932042155.png)
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2021/12/S__58925058-1-1024x697.jpg)
両方のパーツを組み合わせてこうなります。
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2021/12/98634521-2-1024x385.jpg)
周りだけ、火で炙って、はさみで模様をつけるとしっかり接着出来て、且 模様にもなります。
デザイン性
作品作りで、デザインを考えると
「ライン」なんて言い方をしますが
全体の流れのようなものを、意識すると
こういった「中抜きパーツ」は、すごく使いやすいものだと言えます。
実際に・・・
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2021/12/1313134646-693x1024.jpg)
コンテスト会場でも、頻繁に見ますし
自身の作品では、【使っていない作品】を
探す方が難しいのではないか⁉というほど
多用しています。
中が抜けているので、なんとなく
「強度に心配があるのでは?」という
心配もあるかもしれないが、建築工学では
このような『つくり』で強度が弱くなることは
無いらしいです。
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注意!!!
とはいえ、
すごく注意をしてもらいたい事があります!
それは、こういった中空状の作りは飴細工の中で
最も【熱変に弱い】ということ。
・冷えたクーレに火をあてるとヒビが入る。
・飴玉を着けると「ピシッ」と音がする。
など、飴細工は熱変にめっぽう弱い。
しかし、この「中抜きパーツ」はそれよりさらに【弱い】
これは、経験上紛れもなく真実です。
取り扱い注意! でお願いします。
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まとめ
注意点はあるものの、【形作りの自由さ】
上部に付けるにあたっての【軽さ】
流しただけのクーレにはない【美しさ】
このパーツを使わない、というのは
いささかもったいない。とも、思うほどです。
今回の上部にある「展開図」を真似れば
その形はすぐにとれるし
自身で独自のパーツ作りをしてみるのも
いいのでは? とも思います。
後、上の9枚の画像の中で赤丸をつけ忘れ
ましたが、右下の【ピエロの帽子】も、
この【中抜きパーツ】で出来ています。
工夫すればあらゆる形を想像できることは
間違いないです。
さておき、基本パーツとしてこんなものも、あるのだ。
ということは知っておいてもらいたいと思います。
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2024/05/fe7fb211fa503a251ef25c3323a9b4bf.jpeg)
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