【飴細工】6代目の孔雀

記憶

これまでに、孔雀は【6台】作りました。

1代目

2009/2/14

飴細工自体初めて触ったのが2008年夏。

初めて間もなくの2009年。

ケースは小さく50x28xh47(cm)程度。

まだ何も分からず

ケース下部に、乾燥剤を

入れるスペースさえなかったころですね。

画像を見て思い出されます。

まだまだ【ガトー誌】を見ながら

「見よう見真似」で作っていたころです。

それでも、この時の作り方が

以降の作り方のベースです。

スフレでボディーを作り羽を着けていく。

最も基本の「スワン」の作り方と全く同じです。

土台は、2007のジャパンケーキショー

赤崎シェフの「豹」の作品を

真似たものですね。

今になって改めて見てみて

懐かしくも・荒っぽいとも・下手くそとも

下に敷いた透明の飴、1枚にも

分からないなりに、一生懸命に

作っていたころを、思い出します。

2代目

「あべの菓子博2009」に出展。

2009/3/31

ここからは大型です。(50x50xH110程度cm)

阿倍野近鉄百貨店で行われた大会。

構図こそ変わっていますが

1台目のイメージをどっぷり受け継いで

何より「なぜこんなに首が細長い⁉」(笑)

それでも、今になって振り返ると

飴細工を始めて【初めての優勝】を

させてもらったのが、この作品です。

1台目から、飴の細引き【毛】のパーツは

使っていますが、1台目もこれも

まだずいぶんと荒っぽく

「目を引く・・・」という技量にも

届いていない という印象ですね。

・孔雀上部の全ての重量
・板飴を土台にしている下部【尾】の重量

両方とも、ボディーと尾の接点に

径4cm程度のホースで取った

『透明の飴の支柱』に支えられて

いるのは、この後の作品も

全て同じ作り方です。

3代目

2009年 西日本洋菓子コンテスト

2009/9/27

こうやって振り返ると

2009年に、3台も組んだんだ!

ということが驚きです。

まだ、秋の頃に行われていた

【西日本洋菓子コンテスト】

味と技のピエスモンテ 2度目の挑戦。

当時、審査員に聞くと

上位3点のピエスモンテは

【同点】だったとか・・・

よく聞かれるのが【トサカ】

細く引いた白の飴に

砕いた青の飴を着けただけ

なのですが、

バーナーを使うとうまく着かないので

【シロップ】で接着します。

簡単に着きます。

ごく小さなパーツの多くは

この【シロップ接着】が簡単です。

他には、白黒マーブルの翼のパーツ。

これは、『2022年2月号ガトー誌』に

載っています。見てください。

またいつか、このサイトでも紹介します。

このころは、まだこういった

大輪の花が、主流でした。

このタイプの花は、【飴細工の艶】の

勉強にすごくなります。

1個に200本くらい引きますから

いろんなことが観察できます。

・後半になると飴が悪くなる

・途中で飴を変えると色が変わる

・同じ太さ・長さにそろえるのは難しい

・中心に近いものは根元が細い方がいい

・中心から遠いものは根元が太い方がいい

・モンタージュの際、持つ部分になる【2本】

 をしっかり太くしておくといい

などなど

一番、勉強になったのは

時々、すごくいい艶のものが混じるのです。

意図としてではなく、すごくきれいな艶を

したものが、取れることがあります。

もちろん硬いものを引いた方が

艶は出ると言われますが

「只々硬ければいい」ということでは

では無いようです。

飴の締まり具合・タイミング

速さ・温度の抜け方・厚み 

いろんな要素が合うと【ピカッ】と

光るんですね。

4代目

ジャパンケーキショー東京2012

2012/10/2

「西日本のデザインや!」と

バームクーヘン屋さんの社長に言われたのを

思い出します(笑)

孔雀といえば、扇状に尾を広げた姿が一般的で

この姿を何とか形にしたいと考えましたが

ケースがある限り無理ですよね。

じゃ、どうやってデザインをケース内に

収めるのかを、考えました。

まず【尾】は、開いていないけど

上に向けて凛々しく、という画像を

探しました。

3代目の時もそうでしたが

とにかく画像を見て、自然な動きを意識して

後は、移動のことも考えて【強度】重視の作りで。

この【尾】の支柱部分は

尾の形に流した板飴を上の画像のように

根元のみ曲げて、上に向かって

開いていくように。

こうすると強度が格段に上がります。

また、尾についている「目玉模様」を

【引き飴】→【クーレ】に変えたもの

この作品からですね。

細かい作業を重ねると、艶が弱くなりがち。

ならクーレの輝きの方が良い。

『細引きの毛』を多く使うので

「引き」と「流し」の量的バランスも良い。

「細引きの毛」でインパクトドライバーを

使うようになったのも、このころからです。

それまでは、セルクルを指で持ち

「糸ー巻き巻き 糸ー巻き巻き」と

歌いながらでした(笑)

それが、こんな感じに変わりました。

動画でも見てみてください。

5代目

2013年 広島菓子大博覧会

2013/4/19

文部科学大臣賞受賞。

実は「名誉総裁賞」がすごくほしかったんです。(笑)

これは、搬入時破損があり、完全な状態で

出展。出来なかったものです。(破損は下部「木の部分」)

修正して今も(2020/12)残っています。

修正後

前回の孔雀で納得いかなかった点。

尾の付け根です。

強度を意識するあまり

〈くびれ〉のようになった尾の形が

後々、どうも気に入らなくて・・・w

この時の、強度対策は

「温めた板の上で飴を流す」

「板の一方を少し持ち上げる」

斜めにした板の上で流すということですね。

これで、「根元は分厚く、上になるほど薄く」

「根元はしっかり、上は軽く」

という方法で、強度を維持しました。

すごく地味な方法ですが、前回の「曲げ」

と、併用すれば尾が壊れることは

ほぼ無いと言っていいと思います。

この作品でこだわったところは

孔雀もですが、岩と木。

岩を作るのに使った道具は「石」ですw

よく洗って煮沸しています。


外に行き、手ごろな石ころを探して来ました。

この石で、表面の模様を押し付けました。

2~3種類の石ころがあれば完璧です。

しかし、作って2年ほどで問題が・・・

4代目は早々に処分したので

分からなかったのですが、

5代目は逆さにした尾の「細引きの毛」が

だんだんと重力に負けて垂れてきたのです。

6代目

2017年 お伊勢さん大菓子博覧会

2017/4/21

デザイン的なことを考えると

【尾】は上に反り上がっていた方が

いいのかもしれませんが「飴細工」の

特性として「細引きの毛」が長期保管に

向かないのであれば、重力に逆らわず

尾は下を向いてる方がいい。

結論で6度目の製作に取り組むことに。 

今までのものと、格段に違うのは製作時間。

900時間あまりを要し、製作しました。

そして、ケースも幅800x奥行550x高さ1000㎜

と、かなり大きめものを発注。

全身全霊で作りました。

「見た目」的なこともあり、孔雀の毛

「細引きの毛」ばかりにコメントをもらいますが

実のところ、最も時間を食ったのが「松」。

長く引っ張った飴の細い棒を、適当な長さで

切って、まとめて使う。のが普通でしょうが

これは、一本ずつ引きました。

来る日も来る日も、朝から晩まで

ひたすらに,松の葉を引っ張る。

どこまでも、単純作業。

でも、おかげでちゃんと松らしい

「松」が出来ました。

下から、土台とカゴの部分はパスティヤージュを

使って作り、小さな石ころもパステ。

緑の芝生はマジパンで。紅茶の粉末・シナモン

なども使って、リアルにリアルに。

真ん中から生えている木は飴で。

五重塔は、飴とパステの組み合わせ。

孔雀はもちろん飴のみです。

まとめ

色々と懐かしい経験談をお話してきましたが

「何かしら【1つの事】に直向きに打ち込む」

そのことは、自分自身に何か

【自信】のようなもの

を残してくれるのかもしれません。

これだけは、だれにも負けないっぞ!って

そう言えることが【一つくらい】

あってもいいのかもしれません。

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