ジャパンケーキショー「味と技のピエスモンテ」
大型の作品は、作るのも大変だが
このアントルメで悩む人も多い。
ここでは、この「ダミーアントルメ」を
簡単に作る方法を紹介します。
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準備
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2023/09/IMG_9645-1024x576.jpeg)
まず「シリコンの塊」を作る
作るのは簡単で、
平らなところ(塩ビシートの上)で
5寸セルクルを置いて、シリコンを流し込む。
今回は600g!! 以上!
固まるのを待って、セルクルから外します。
ここまでやって「セルクルから取れん!」
ってなるはずです。
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2023/09/AAF242C1-7B43-4444-B49F-1C4C5F24434E-820x1024.jpeg)
シリコンってこの量だと・・・
結構、硬い。
なのでカッターナイフで真ん中あたりを
「適当」に切り抜きます。
小さすぎるのはダメ。
ちょっと罪悪感?恐怖感?
あるかもしれませんが
切り抜きます。
これが、後でまた役立つのです。
飴を流す
では、実際に飴を流してアントルメ台を
作ります。
6寸セルクルに、紙・塩ビ帯 を付けて
シリコンを置いて飴を流します。
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2023/09/BBD02A5D-EAF0-4519-AFF3-886BA6016C1E-1024x1024.jpeg)
ここで、使っている「変な色の飴」
これは、再利用の飴を使っています。
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2023/09/IMG_2023-09-15-203029.png)
土台などに使ったクーレ(パラチニット)の
残りで、いろんな色っが混ざって
こんな感じの色になることが多いです。
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2023/09/4C599CC9-9B63-4C9F-9EFB-958F505AB6F4-1024x1024.jpeg)
このアントルメや 作品の支柱など
コーティングされて見えない部分であれば
こういった飴の再利用は経済的!
「サステナブル」ですね。
半分ほど流したら一旦ストップ。
一気に流すとシリコンの塊が浮き上がる
ことがあるので注意です!
ある程度固まったら上まで流します。
動画では固まり切るのを待ちきれずに
セルクルを抜いてしまったら凹んでしまう
ことにも、触れています。
なので
しっかり固まるまで、待つのがお勧め。
ただ2度流しすれば、アントルメ台の肩が
少しなだらかになるのでやり易くはなります。
どちらにしろ、上面(表面)は真っ平らな
状態でないと綺麗なアントルメにはなりません。
2度流しはしたほうが賢明です。
飴のグラサージュ
チョコレート色の飴を炊きます。
パラチニットに二酸化チタン・チョコレート色の色粉
これらを、しっかりと混ぜ合わせて
鍋に入れ、溶かします。
無水で大丈夫です。
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2024/02/77d49bf0e1d0bb1ebba2b47318134a58-1-1024x461.png)
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2023/09/86A26B02-0964-4804-A7F5-31B8D1D53159-1024x1024.jpeg)
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2023/09/7CD0A2B0-6A63-45A6-B68B-A74A267B5588-1024x1024.jpeg)
165℃まで炊き上げて、すぐ網で通します
すぐにしないと、固まって詰まるので
すぐにしましょう。
再度になりますが、「必ず通します」
大抵の場合、
色粉の粒がアントルメの真ん中に残って
悲しい気持ちになります。
気をつけましょう。
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2024/05/sucre-skill.jpeg)
コーティング
先ほどのしっかり固まったアントルメ台を
回転台の上に乗せた4寸セルクルの上に置きます。
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2023/09/B6812FC6-381E-4F15-9267-2A1070FE72D1-1024x1024.jpeg)
飴のグラサージュは炊き上がった後
気泡が収まったら、すぐに掛けます。
冷めてくると、やり辛くてしょうがない!
準備万端で、サラリと作業するのが
お勧めです。
掛ける時は、上面は見なくてOK
サイドに、掛かりムラがないかしっかり
目視して、サイド全面に掛けます。
できるだけ素早く均等に掛けましょう。
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2023/09/3C7F8416-8173-4741-A64C-303CC9F571AB-1024x1024.jpeg)
掛けたら。上面の気泡をバーナーで消します。
ここで、風を当てて冷やし始めます。
ここで外的に強制冷却しないと、
温度が中に入ろうとしますので、
アントルメの形が
綺麗なままで留まりません。
すばやく冷やしましょう。
その後、垂れたサイドの飴をハサミで切ります。
また温かいうちなら、サクサク切れますし
硬くなったらパキパキ切れます。
ハサミで切った部分は、内側にパレットで
押し込むように均しておきます。
温かいうちなら出来ます。
すばやくやり切りましょう。
シリコンの塊を抜く
動画の中では、手袋ごと石鹸で手を洗って
作業をするように、勧めています。
二酸化チタンの入った飴は
【どうも汚れやすい】←経験則
湿気もつき易く、指型も付き易い。
鏡のようにピカピカのアントルメですから
ここで汚したくはないですね。
なので、出来るだけの事を!手袋を洗って
水気がつかないようホコリなどにも
細心の注意を払って、温度も冷め切る前
45℃くらいでササっと作業します。
最初にカッターナイフで開けた穴がここで
再度役立ちます。
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2023/09/213CCE2F-1C18-431D-9030-C35A77141FBB-1024x512.jpeg)
まずはこの真ん中のシリコンを外します。
少し余裕ができるのでシリコンを外せます
この穴がないと・・・
また苦戦することになりますから
ここで作業を円滑にするためにも
シリコンには、穴が空いているのが必須!
まとめ
これくらいの軽量化ができれば
実際に、作品に置いたときの(置き方にもよる)
負荷が随分と軽減されるはずです。
アントルメは、下の方に置いたらいい。
というなら、塊で重たいアントルメでも問題ないです。
しかしながら、作品と一体化させて、
アントルメの存在感も演出するのなら
軽い方が、破損率も下がるというもの!
東京まで運んだけど・・・
「途中で壊れた・・・」
ってことのないように!
他が丈夫でも、アントルメは重いので
これが落ちた衝撃だけで、全損につながる
リスクは多いにあります。
良い作品が、無事に出品できますように。
![](https://sucreskill.com/wp-content/uploads/2024/05/fe7fb211fa503a251ef25c3323a9b4bf.jpeg)
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